0:23:08
脚本・編集 そんちゃん
CAST | ||
ヒカル(開くもの) | cv.そんちゃん | |
牛鬼 | cv.プリン侯爵 | |
イール村長 冒険者キントキ |
cv.キヨ cv.春一番 |
ヒカル:(この世界に召還されてからあっという間に1ヶ月が過ぎた。
生活にも戦い方にもだいぶ慣れて、毎日なんとか暮らしていけている。
元の世界へ帰る方法は…まだなにもわからない。
この街も人もとても好きだけど、やっぱりまだわたしは帰りたい。)
さてと。
今日は何をしようかなぁ。
(最近わたしは色んな依頼を受け始めた。
主にモンスター退治だけど、腕を磨くのとお金稼ぎと情報収集にはもってこいだ。)
そういえばイールの方で困ったことが起きてるって聞いたなぁ…。
(イールはここファンブルグから南東にある小さな村だ。
朝食を食べ終えて、さっそくイールの村長の話を聞きに行くことにした。)
--------------------------------------------------------------------------------
■村長の家(イール)
村長:ようこそ。ここは農業と漁業の村、イールです。
ヒカル:村長さん、こんにちは。
何かお困りだと聞いたんですけど?
村長:おお、冒険者の方ですか。
そうなのです。
少し前までは平和な村だったんですが、最近じゃ安心してファンブルグまで行けません。
牛鬼とかいう怪物がハーベル山脈の南側に住み着いたらしいのです。
ヒカル:牛鬼?
村長:なんでも、旅人を襲っては連れ去ったり、金品を強奪するとか…。
商人達も魚や野菜をを運ぶことができない状態です。
どうしらいいものか…。
ヒカル:なるほど、大変でしょうねぇ…
わたしで役に立つかわかりませんけど、様子を見てきますね。
村長:それはありがたい。
どうか、よろしくお願いします。
ヒカル:はい、行ってきます。
--------------------------------------------------------------------------------
ヒカル:(さっそく村長に教えられた場所に行ってみる。
すると山の麓にぽっかりと洞窟が口を開けていた。)
きっとここね。
何がいるかわからないから気を引き締めて行かなくっちゃ!
(注意深く様子を伺いながら洞窟の中へと入っていく。
と、そこに1匹のゴブリンが立っていた。)
見張りかな…?
(…ゴブリンはまだわたしには気付いていない。
物陰を利用して近づく。
…まだゴブリンは気付かない。
さらに近づく。上へ昇る階段が見えた。
…ゴブリンは反対を向いてあくびをしている。
…このままいけるかも!
タイミングを見計らって階段を駆け昇った。)
ふぅ…言っちゃなんだけど、あんなので見張りの意味あるのかしら。
(洞窟の中は意外と広くて、途中何度もゴブリンやクモのモンスターなどが襲って来たけど、
そこは1ヶ月の訓練の成果、危なげなく進む。)
ってか、なんでこんなに広いのよ…!
モンスター退治よりきついかも〜。
(根を上げかけた時…)
あ!人が倒れてる!
(10階ほど昇ったところで冒険者らしき格好の人が倒れているのを見つけた。)
だ、大丈夫ですか?
キントキ:ぅ…
君も牛鬼を倒しに来た冒険者か?
ヒカル:えっと…まぁ一応…
キントキ:俺はキントキ。
牛鬼退治に洞窟に討ち入ったはいいが足を痛めてしまって動けなくなってしまった。
ぐっ…
ヒカル:しっかり!さあ、この薬を。
キントキ:すまない。
この洞窟に巣くう悪鬼どもは、近くを通る旅人を連れ去ったり、金品を強奪しているんだ。
やつらの所業は許せない。
俺はもう大丈夫だ。薬が効けば自分で村に帰れる。
それよりどうか牛鬼を倒して欲しい。
ヒカル:はい、がんばります。
キントキ:ありがとう。
そうだ、これは俺が気付け薬代わりに持ってきた酒だ。
ここの奴らは酒が好物のようだから、きっと役に立つだろう。
持って行ってくれ。
ヒカル:ありがとうございます。
キントキ:宝物庫に牛鬼がいるはずだ。
どうか気をつけて行ってくれ。
ヒカル:わかりました。キントキさんも気をつけて帰ってくださいね!
(さっきまでの疲れもどこかへ吹っ飛び、どんどん上の階へ進んでいく。
そして、わたしは宝物庫にたどり着いた。)
--------------------------------------------------------------------------------
■宝物庫
ヒカル:やっぱりここにも見張りがいるわね。
今度は目を盗んで進むことも出来そうにないなぁ…戦うしかないか。
(だけど、見張りのゴブリンは襲ってくる気配がない。
それよりもわたしが持っているお酒に興味があるみたい。)
これが欲しいのかしら…?
(ゴブリンの前にお酒を置くと勢い良く奪って一気に飲みだした。
そして全部飲み終えるとそのままひっくり返って眠ってしまった。)
すごいお酒ね…
じゃ、この隙に通らせてもらいますよっと!
(奥に進むと、捕らえられていた人たちがいた。その人たちを解放し、さらに奥に進む。
そこには2本足で立つ巨大な牛の化け物がいた。
手には大きな斧を持っている。)
うぁ…大きいし強そう。
が、頑張らないと。
牛鬼:ダレダおめぇ?ナンデここにイル?
ヒカル:お前が牛鬼ね!
悪い事ばっかりして許さない!!
牛鬼:…サテハあの人間ドモを逃ガシニ来タナ?
ココからイキテデラレルとオモウナ!!
--------------------------------------------------------------------------------
■戦闘開始
ヒカル:いくわよー!
(弓を構えたところに牛鬼が巨大な斧を振り回してきた。
なんとかかわすものの、その風圧の凄まじさに背筋が凍る。)
あんなのがまともに当たったら…
(さらに牛鬼は斧を振り下ろした。
体が大きいわりに素早い。
今度は避けきれずに弓で受け止めた。
が、受け止め切れずにそのまま壁まで吹っ飛ばされてしまう。)
う…うぅぅ…
(背中に激痛が走る。)
牛鬼:オイ、モウ逃げ場はナイゾ。
ヒカル:(じりじりと近づいてくる牛鬼。)
牛鬼:ガーハッハッハ!
ヒカル:(牛鬼の勝ち誇った笑い声がどんどん近づいてくる。)
ひっ。
(その場でうずくまって身構えた。)
<バサッバサッ>
牛鬼:ギャア!
ナンダお前ハ!!!
ヒカル:え?何が…
(恐る恐る目を開けると、すぐ側にまで迫った牛鬼と…
青い…ドラゴン?そのドラゴンは果敢に牛鬼に襲い掛かっていた。
牛鬼は突然の加勢に面食らっている。)
これは…チャンスだわ!
(背を向けた牛鬼に弓を構え、矢を放った。)
いっけぇぇぇ!
牛鬼:ギャアァァ! オボエテロ…
ヒカル:(矢は牛鬼の肩に深く突き刺さっている。
大量の血を流しながら牛鬼は逃げていった。)
--------------------------------------------------------------------------------
や…たぁ…
死ぬかと思った…
(さっきまでの恐怖と安堵でその場にへたり込んだ。そこにさっきのドラゴンが近づいて来る。)
ありがとう。
あなたがいなかったらどうなっていたか…
でも、どうして助けてくれたの?
(ドラゴンはわたしに頬擦りする。ふと見るとその背中には見覚えのある傷があった。)
あなた…もしかして…
(わたしがこの世界に召還されてすぐに出会ったドラゴンだった。
怪我を負ってぐったりしているところを看病したのだ。)
そっかぁ。
恩返しのつもりだったのかな?
本当に助かっちゃった!ありがとうね。
(優しく頭を撫でてやるとドラゴンは嬉しそうにまた擦り寄ってきた。)
ふふ…
あ!牛鬼の事、報告に行かなくちゃ。
きっとみんな喜んでくれるわよね。
あ…れ…
(立ち上がろうとするのに立ち上がれない。
壁にぶつかった時の衝撃のせいもあったけど…完全に腰が抜けてしまっているみたい…。)
あはは…
やだもう…
(するとドラゴンは背中に乗れというような動作をする。)
え?
乗れって言ってるの?
でも、怪我が…
(傷はもう古くなりかけてはいたけど、あの時の様子を知っているとそんな気にはなれない。)
大丈夫だよ。
もう少しすればちゃんと歩けるようになるから。
きゃっ!
(ドラゴンは無理やりわたしを背中に乗せ、側にあった窓から外に飛び出した。)
きゃ…きゃぁぁぁ!!
(あまりの高さとスピードにくらくらする。
振り落とされないように必死でしがみついた。
ドラゴンの皮膚は鱗で覆われているため硬くひんやりとした。
でも、どくんどくんと生きている音を強く感じた。)
気持ちいいー!
(少し慣れると恐怖感もなくなり、頬に当たる風が心地良く感じた。
そのままわたし達はあっという間にイールに到着した。)
ありがとう。また助かっちゃった!
じゃ、わたしは村長さんに報告に行って来るから。
元気でね!
(村の入り口でドラゴンと別れ、村長さんに報告に向かう。)
--------------------------------------------------------------------------------
■村長の家(イール)
村長:おお、ヒカルさん。
ヒカル:村長さん。牛鬼はあの洞窟から追い出しました。
残念ながら退治することは出来なかったのですが…
村長:なんと…あの牛鬼を…
いやいや、追い出してもらっただけでも充分です。
きっと牛鬼はもうここには戻って来ないでしょう。
なんとお礼を言ったらいいのか。
ヒカル:いえ。当然のことをしただけです。
…実際はあのドラゴンがいなかったら死んでたかもしれないけど。
村長:ん?何か仰いました?
ヒカル:い、いえ!
なんでもないです。
村長:そうそう。報酬なんですが…
牛鬼のせいで作物が売れず、今はこれだけが精一杯でして…
ヒカル:あー…
(村を見ればわかる。村全体が日々の暮らしがやっとという感じだ。
村長が差し出す小さな袋に入ったお金は、きっとなけなしの蓄えから集めた物なんだろう。)
えっと、今回は追い出すことしか出来なかったので報酬はいりません。
それより、ファンブルグでもイールのお魚や野菜は大人気なんですよ!
早くファンブルグの商人に売ってくださると嬉しいです。
村長:し、しかしそれでは…
ヒカル:んー…
そうだ!じゃあイール自慢のお魚を1匹ください。
村長:それはお安い御用ですが…
ヒカル:わたしが泊まっている宿屋のご主人が、お魚料理がすっごく得意なんですよ〜。
村長:…ヒカルさん…ありがとうございます。
--------------------------------------------------------------------------------
ヒカル:(魚を一匹担いでファンブルグへ向かって歩き出した。)
えへへ。立派なお魚貰っちゃった〜。
宿屋のみんなでパーティ出来そうだなぁ。
(その時…急に後ろから魚を奪い取られた。)
えぇぇ!?
またゴブリン?
(しかし、そこにいたのは…さっきの青いドラゴン…)
あー!
た、食べてるぅぅぅ!!
(ドラゴンは魚を一気に食べて満足そうにしている…)
わたしの…報酬…
でも…そうだよね。
あなたがいなかったら勝てなかったんだし。
それはあなたの報酬だよね…
わたしはもっともっと修行しなくっちゃ!
じゃ、今日は何度もありがとう。
またどこかで会えるといいね。
(ドラゴンに手を振ってまた歩き始める。)
ん…?
背後に気配が…
(振り返るとドラゴンが付いて来ていた。)
ごめんね。もう食べ物はないのよ。
(ドラゴンは首を横に振る。)
えーっと…
もしかしてついて来たいの?
(ドラゴンは首を縦に振る。)
そっか〜
でもわたし…まだ弱いよ?
(ドラゴンは擦り寄ってくる。)
えへへ。かわいい。
じゃあ、相棒だね!
うーん。
『ドラゴン』じゃおかしいから名前付けないとね〜。
何がいいかなぁ。
うーん…
そうだ!『エデン』ってどうかな?
(ドラゴンは嬉しそうに首を縦に振った。)
気に入ったんだね、じゃあ、決まり〜。
よろしくね、エデン。
(心強い相棒も出来て、心はとっても温かかった。
…懐は寒いけど。
明日からもエデンと一緒にがんばるぞー!)
〜編集後記〜
第2話を書くにあたって、特にメインストーリーとはそんなには絡んでなかったのですが
牛鬼のクエを選びました。
ヒカルがどういう風にファンブルグで生活をしているのかという事と、
エデンとの再開を描くためには何かクエストをしたいと思ったのです。
それに牛鬼には牛鬼のストーリーがあって、もしかしたらそのうちそちらも書くかもしれないので複線として出しておきたかったのもありましたw
牛鬼の場所は序盤の稼ぎ場でもありました。
夜しか入れない不便さはありましたが、貧乏な初期の頃はキューブが若干高めというのも手伝って良く行ったものです。
まぁ、それも他の楽な稼ぎ場が出ればそれまでですがw
たまに新しいペットを連れて、遊びに行ったりしていました。
今回のお話で気づいたかと思いますが・・・
ヒカルはワイアームのエデンと冒険をしていく事になります。
出演者の人数の都合と、クロゲのストーリーが一人称で進行するので他の人は出しませんでした。
正直、人とPTを組んだほうが編集はしやすいです・・・
色々セリフを言って貰ったほうが分かりやすいですからね( ̄▽ ̄;)
エデンの行動をいちいち説明しないといけないヒカルがちょっと悲しいですが、
それもわたしの力の無さ故なのでこれからも編集の修行を続けていきたいと思います(`・ω・´)
でもでも、ドラマには登場しませんが、このドラマを聴いてくださっている全ての皆さんと共に
ヒカルは冒険を続けて行きますので一緒にワクワクドキドキしてくださいね(*'ー'*)ふふっ♪