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         脚本・編集 そんちゃん

       CAST
          ●マリク(開くもの)  cv. ウェイブ
         プレイヤーキャラ。
            コンチェルトゲートの世界では元勇者候補とか言われてますが、クロゲの世界では『開くもの』と呼ばれていました。
            コンチェと同じように異世界から召還されます。
            クロスゲートという神域と通じる門を開く力を持っているらしいです。
            今回はマリクという名前で登場します。


          ●ルビ  cv. そんちゃん
            黒髪ツインテの女の子。
            見た目は子供ですがかなりの魔力の持ち主で、本気モードにすると手に負えません。
            いくつかのクエストに出て来ては、ノッカーを従えて開くものの行く手を阻みます。


          ●マザーノッカー  cv. パフェ

          ●リヴェリウス
            伝説の破壊神でパワーアップキット前の開くものが目指す最終ボスです。
            遠い昔に勇者達によって封印されていたのですが、その封印が解けそうになったので開くものが召還されました。
            今回のお話ではすでに撃破済みで登場はしません。


          ●ナレーション  そんちゃん


           


        ここに一冊の古文書がある。
          『古代記アルターキンス』書いた人物が何者なのかはわからないが遠い昔の出来事が綴られている。


          クルジニアの期、呪われしものは数多の国々に災いをもたらし、人々に禍々しい災厄として恐れられた。
          しかし、天より来たる軍神リヴェリウスは度々これを打ち倒し、我らに安寧を与えた。
          アルゼの神々、とりわけリヴェリウスは我らの希望であった。

          ミスカルケスの期、呪われしものの災厄が収まると、人々は大地を奪い合い、互いに殺しあった。
          失望した神々は我らから恵みを奪い、貧困がより大きな貧困を、争いがより大きな争いを起こした。
          我らは再び絶望した。

          ミスカルケスの期が終る頃、アフラシア大陸のほぼ全土を治める大国ができた。
          長い戦争に疲弊していた人々はこれを受け入れた。
          神々は人々に再び恵みを与えるかどうかを見極めるため、神の住む神域から特使を送り出した。
          それはクルジニアの期、人々の希望であった軍神リヴェリウスだった。

          リヴェリウスを歓待するため、その大国は国中から様々な富と美姫を集めた。
          そしてその中に、アルカディアがいたのだ。

          アルカディアは北方の辺境国のうら若い姫君であった。
          彼女は16歳にして、才気と、気品と、類稀なる美貌を兼ね備えていた。

          しかし愁うべくは、戦争当時わずか3日で国を失った彼女は、それらの形容のすべてに冷たさを伴っていたことである。

          リヴェリウスはこの美姫に心を奪われた。

          ベツレヘムの期、後の女帝アルカディアの邁進が始まった……
          辺境の国の王女であったアルカディアは、軍神の力を得て国々を蹂躙し、征服した。
          むろん、その先頭に常にリヴェリウスの姿があったことは言うまでもない。

          彼女の故郷を奪った大国の指導者は文字通り八つ裂きにされた。
          戦争を終結させた彼の大国は、わずか1月で灰燼に帰したのだ。

          アルカディアが彼女の名前を冠した帝国を築き上げたとき、しばらくの間リヴェリウスはその姿を消した。
          しかしその平穏も束の間であった。

          再び人々の前に姿を現したリヴェリウスは、もはや神とは言えぬ禍々しい姿となっていた。
          それはまさに、クルジニアの期にリヴェリウス自身が敵としていた呪われしものの姿のようであった。

          リヴェリウスは魔術を、そして秘法の数々を我らにもたらした。
          これは恵みではない。あるじが飼い犬に与える餌と同じだ。
          我々はリヴェリウスの与える不思議な術を研鑽し、させられ、
          狂った軍神の尖兵として……神へ抗った……

          ……あの禍々しい門を使って……

          ……………




          マリク:(薄暗い遺跡の最下層に黒い髪の少女が待っていた。
               この少女とこうして向かい合うのは何回目だろうか。

               最初は国家転覆を企む組織ルクツハウゼンの首謀者として、そして今はランの国の軍師として。
               この少女のためにどれだけ多くの人が苦しんだことだろう。
               彼女の名前はルビ。
               こうして何度も何度も俺の前に現れては楽しそうに戦いを挑んでくる。
               多分、人が死んでいく事ですらルビにとっては『遊び』なんだろう…。)


            
ルビ:やっと見つけたよ、ずっとずっとマリクを捜してたんだ。
                もちろん私を殺しに来たんだよね?


           
マリク:ああ、今度こそ決着を着けに来た。

           
ルビ:あなたが私を追ってこれるように、ランとエルヴァニアにちょっとずつイタズラしてたんだもん!
               まぁ…ランは国としてはもうダメだけど、気にしない気にしない!


           
マリク:…ランの動乱の黒幕はやはりお前だったのか。

           
 ルビ:あなたがあんまりにも私を待たせるから、
                暇つぶしにランとエルヴァニアで戦争させようと思ってたのに、
                私の悪巧み、ぜ〜んぶあなたが阻止しちゃったじゃないの!
               つーまーらーなーいー!
               退屈しちゃった責任、ちゃんととってくれるんでしょうね。


           
マリク:人間はお前のおもちゃじゃない!

            
ルビ:くすくす。ねぇ、ちゃんと見た?
                トキヨリの無様な死に方!
               ナカトキの愚かさ!
               シリーンの身勝手さ!

               …一生懸命生きてる?
               あはは、一生懸命地面を這いずり回って虫みたいに、ゴミみたいに生きてたね!
               …羨ましいぐらいに、人間は簡単に死ぬね。

 
          
マリク:ルビ…?

            
ルビ:ふふ、あなたと殺しあうこと、とっても楽しみにしてたんだ!
               でも私は強いよ、だって私の体はリヴェリウスから作られてるんだもん。


           
マリク:リヴェリウスからだって!?

          
 ルビ:死んじゃったアルカディアの魂を入れる器として、
               ラウレンスの弟子だったアルバスが、リヴェリウスの肉体から私を作ったんだ。

               でもアルカディアの魂はこの体には戻らなかったんだよね、その時は…。
               失望したリヴェリウスは、私のことなんて一度も見なかった…
               名前すら呼んでくれなかったんだよ。

               待ってたんだよ。マリクが強くなる日を。
               リヴェリウスでさえ打ち破るほどの力を手に入れる日を。

               もうね、すごく疲れちゃった。
               神様の体って、死なないんだもん。私、いつまで生きなきゃいけないの?
               もう飽きちゃった。何人殺しても、どれだけ死んでも、
               悲しくも何ともなくなってるんだもん。

               あなたが私を殺してくれなきゃ、私は世界を滅ぼすよ?
               ランみたいに、暇つぶしに世界を滅ぼしちゃうよ?それでもいいの?


          
マリク:いいわけがないだろう!
               ルビ…今日こそお前を止める!!


          
 ルビ:じゃあ、いつもみたいに遊ぼう!!今日は本気で相手しちゃうぞー!
                だって死に物狂いになってもらわないと、あなた、私を殺せないでしょ?
 


         ---------------------------------------------------------------------------
         ■戦闘開始

            
ルビ:さ、世界の命運を賭けて戦おう〜!って、なんか正義の味方みたいでカッコいいね!

           
マリク:(ルビはいつものようにノッカーを召還する。そして杖に魔力を込めだした。)

          
 ルビ:あなただけは覚えていてね。私がルビだったってこと。
               あなたが私の肉体を滅ぼすことで、世界は滅びに向かうんだってこと。


          
マリク:どういう事だ?なにを言ってるんだルビ!

          
  ルビ:リヴェリウスは私をアルカディアじゃないって…物みたいに扱った。
               自分で生み出しておきながら、ひどいよね。


           
マリク:(これまでも時折見せたその悲しい顔に俺の迷いが増幅される。)
               ルビ、俺はお前を殺したくはないんだ!
               他に道はないのか…?


          
 ルビ:…ねぇ、マリクは私がルビだってわかるよね?

          
マリク:ああ、お前はルビだ…。それが何だって言うんだ。

          
 ルビ:そう、私は私。
               でもね、アルカディアの魂は私の体に戻ってきたの。


          
マリク:なんだって?じゃあお前の中には…

           
ルビ:そうだよ。私の中にはアルカディアがいる。
               …出て行くこともできなくなったけどね、私が死なないから!

               私は神の肉体から作られた不死の人形なんだよ、
               私が死なない限りアルカディアは復活できやしない。

               私の体の中で、マリクがリヴェリウスを倒すところをただ見てた!
               アルカディアの魂は私の中で泣き叫んでいただけなんだよ!
               おっかしーよね!あははは

     
          
マリク:…。

            
ルビ:う…うぅ…

           
マリク:ルビ?どうしたんだ?

          
ルビ?:………おかしい…?
               愛しいリヴェリウスが殺されたのに、おまえはおかしいと笑うの?


          
マリク:お前・・・ルビじゃないな!?

         
 ルビ?:…この………小娘を……

               ……殺せ……

               …やめて!!!

               ……殺せ……殺せ……

               リヴェリウスを倒したお前ならできるのだろう!
               殺せ!
               『私』を、アルカディアを、肉体の檻から開放するのだ!!!


           
マリク:くっ…ルビの中のアルカディアが目覚めたのか!
               (ルビ…いや、アルカディアから、今まで感じたことのないような強大な魔力が放たれた)


       
アルカディア:覚悟はできてる?
               あっさり死んだら面白くないからね、しっかり抵抗して見せてよっ!


           
マリク:(次々と飛んでくる魔法に必死で耐えながら俺は考えた。
                ルビを助けるためにもアルカディアを倒さなければ・・・!
                俺は渾身の力を剣に込めた。この一撃に全てをかける!)

               終わらせよう、すべてを!!!
               たあぁぁぁあああっっ!

               (剣はルビの胸を深く貫き、ルビはその場に崩れ落ちた。
                ルビの胸から血が大量に溢れ出す。)


      

         ---------------------------------------------------------------------------
         ■戦闘終了後

         
 ルビ?: あ〜あ、もったいない、結構いい体だったのに。

          
マリク:ルビ!?

          
ルビ?:また新しい体を捜さなくっちゃいけないじゃないの。
               けっこう使えた体だったのに…ちゃんと壊した責任はとってもらうからね。
               私とリヴェリウスの血を引いた子孫はたくさんいるけど、使える体はなかなかないんだよ。

               でもおかげで、すごくいい体見つけちゃった!
               …わかっちゃったかなぁ?
               いつか、もらいにいくから。それまでちゃんと生きのびてね。
               私の影に怯えて生きなさい。

               ああ、門が見える。
               あなたがくぐってきた門、私が今からくぐる門。
               全ての門にして鍵、全にして個。
               もう、リヴェリウスの血も私の血もどうでもいい……

               私は今から、門をくぐる。
               私は今から門となる。
               そして大いなる『外』を受け入れる。
               そして、
               同じ門の子たる
               あなたを見ている。
               いつか、またこの門が開かれるときまで。


               マリクのこと、見てる…
               世界が終わるその時まで、ずっとずっと。
               マリクが死ぬときは、必ずそばにいてあげる。

               私のこと…忘れないでね……


           
マリク:ルビ…
               (そのままルビはぴくりとも動かなくなった。
                俺は静かに近寄り、ルビの顔の血を拭った。
                その顔は満足そうに見えた。)




         ---------------------------------------------------------------------------


           
マリク:(ふと見ると奥には扉があった。
               傷だらけの自分の体を引きずりながら入ると、巨大なノッカーの銅像が立っていた。
               他には何もない薄暗い部屋…。)


     
マザーノッカー:ルビ様を永遠の牢獄から解き放ってくださってありがとうございました。

           
マリク:!?
               (突然声がした。声はノッカーの像から直接頭に響いてくる。)


     
マザーノッカー:ここは、かつてリヴェリウス神が
               『アルカディア女王の器』を育てるために用意された場所です。


         
 マリク:器…ルビの…育った場所…

     
マザーノッカー:そして私はルビ様のお世話をさせて頂いていたマザーノッカー。
               先ほどの戦い…ずっと見ていました。
               ルビ様の最後のお顔…あんなに満ち足りた表情をされたのは初めてです。


         
 マリク:俺のしたことは間違っていなかったんだよな…。

     
マザーノッカー:そうです。ルビ様は解放され、やっと安らかな眠りにつけたのです。

          
マリク:教えてくれないか?
               ルビの事を…俺は知っておかなければならない。


     
マザーノッカー:…わかりました。お話しましょう。
               永遠の命を与えられた悲しい少女の物語を……



         ---------------------------------------------------------------------------


    
 マザーノッカー:今から4000年前。
               軍神リヴェリウスと女王アルカディアによってアルカディア帝国が興されました。
               軍神リヴェリウスの力と知恵のおかげで、帝国はあっと言う間に世界を支配するほどの強大な国になりました。

               ところが、しばらくして女王アルカディアは暗殺されてしまったのです。
               リヴェリウス神はアルカディア様の魂を定着させる器として、ルビ様をお作りになりました。

               しかし、ご存知のようにアルカディア様の魂はルビ様には戻らなかったのです。
               リヴェリウス神は深く失望し、ルビ様はこの遺跡に幽閉されました。



         ---------------------------------------------------------------------------


    
 マザーノッカー:ルビ様、わたしはマザーノッカーと申します。
               ルビ様のお世話をさせていただきますので、なんでも仰ってくださいね。
 

           
ルビ:ルビ…。
               それが私の名前なの?


     
マザーノッカー:そうです。ルビ様。

               (何も知らないルビ様に、わたしはできる限りの事を教えて差し上げました。
                魔術の使い方。神と人との違い。そして、世界の広さ…
                どれもルビ様は目を輝かせて聞いておられました。)


            
ルビ:ねぇねぇ、また外の話を聞かせてよ。
    
     
マザーノッカー:ふふ。ルビ様は本当に外のお話が好きなのですね。

           
ルビ:だって、わたしの知っている世界はこの暗い神殿だけだもの。
    
     
マザーノッカー:そうですね。
               リヴェリウス様のお許しが早く出ればいいのですけど…


            
ルビ:そんなの無理だよ。
               リヴェリウスはわたしのことなんて忘れちゃってるに違いないんだから!


     
マザーノッカー:ルビ様…。
               きっと時が経てば何もかもうまくいきますよ。



               
(それからしばらくして大津波がミネガルを襲ったのです。
                リヴェリウス神が定めた決まりを破ってわたしは島の人たちを助けました。)



            
ルビ:どうして?どうして人間なんて助けたの?
               ずっと傍にいるって約束したのに!


     
マザーノッカー:あのまま放っておけばたくさんの民が死んでしまったでしょう。
               それに、あの島にはわたしが傷ついて動けなかった時に助けてくれた子供がいます。
               魔物であるわたしに怯えながらも手当てをしてくれたのです。
               その子を見殺しにすることはできませんでした…。


          
 ルビ:規則を破ったらリヴェリウスが黙っていないわ

     
マザーノッカー:ルビ様。
               大丈夫です。どんな事になってもわたしはいつでもルビ様と共にあります。

               (その後、規則を破った罰として、わたしは「呪われし者」たちに石に変えられ、
                ノッカー族は魔族の中でも最下級の存在に格下げされました。)



           
 ルビ:死にたい!こんな体いらない!!
               いつまで生きないといけないの?
               誰か私を殺してよ!!!!

               ・・・一人はイヤ・・・
               誰かちゃんとわたしの名前を呼んでよ!



     
マザーノッカー:(ルビ様は、石にされてしまったわたしの傍で泣き続けました。
                どんなに時が経とうとも、その時のルビ様の悲痛な叫びを忘れる事はできません。

                わたしはいつでもルビ様のお傍にいました。
                けれどルビ様にはわたしの声は届かず、長過ぎる時がルビ様の心を侵食していきました。

                気が遠くなるような長い時間をルビ様は待ち続けました。
                自分を救ってくれる者が現れるのを…
       
                そんな折、マリクあなたがこの世界に召喚されたのです。)



           
 ルビ:この時をどんなに待ち望んだかわかる?
                早くわたしのところへ来て…

                でもまだまだだね、もっともっと強くなってくれないと。
   
                そのために私がいっぱい遊んであげる。
                死なないでね、誰にも殺されないでね。
                あなたを殺すのは私、私を殺すのはあなた。


         ---------------------------------------------------------------------------


      
マザーノッカー:あとはあなたが一番ご存知でしょう。

                ルビ様はノッカー族をいつでもお側においてくださいました。
                最下級の存在にされてしまったわたしたちなど
                ルビ様の足手纏いにしかならなかったはずなのに・・・。

                ルビ様の一番の願いをかなえてくださって本当にありがとうございました。
                これでわたしも眠れます。
                ルビ様と共に・・・

                ありがとう・・・マリク・・・

     
            
マリク:(マザーノッカーの気配はそのまま消えた。
                見上げると、像は微笑んでいるようにも、悲しんでいるようにも見える。)


         ---------------------------------------------------------------------------


          
「あなたが私の肉体を滅ぼすことで、世界は滅びに向かうんだってこと。」
          「いつか、もらいにいくから。それまでちゃんと生きのびてね。」


            
マリク:遺跡をあとにして歩きながらルビの言葉が頭の中でこだましていた。
                また再びルビに会うことになるのだろうか。
                そしてまた戦う事になるのだろうか。
     
                その時、何が起こるのかは分からない。
                でも、もしまた会えるのなら…
                今はただこの傷ついた体を癒そう。

                空を仰ぐと雲ひとつない青空が広がっていた。








   

       〜放送を終えて〜

          何もかもが初めてづくしの放送でした。
              ・『劇団あんだんて』としての初めてのボイスドラマ。
              ・自分でネトラジをする。(他の人のスタジオを借りてなら経験ありましたけどね。)
              ・そして、初めての脚本&編集!

                      ボイスドラマを定期的にやっていきたいと思ってから、まず最初に何をやるか悩みました。
まぁ、元からクロスゲートのルビが大好きで、コンチェルトゲートとも一応?関係はあるので
いつかはやりたいと前から思ってたんですけどね(笑)
ただ、当たり前ですが話が長い…w
最初からやるとルビに到達する前に力尽きるかもしれない…
下手すれば1回の放送で終わってしまうかも!?
と、色々悩んだ結果、最初にルビをやる決意をしました。

             そこから、クロスゲートのクエシナリオをもう一度全部読み返して、
             なるべくクロスゲートを知らない人にも解るようにと試行錯誤の繰り返しでした。

             3パターンくらい書いてみて、アドバイスを貰ったりしてなんとか形に出来ました。
             それでも解りにくくなってしまった部分がある事は反省しています。
             次回からはこの経験を生かすことが出来るように頑張っていきたいと思います。

             さて、今回のお話ですがクロスゲートをやっていた人にはわかると思いますが、
             『パワーアップキット 〜竜の砂時計〜』の中の勲1等クエストをメインとして構成されています。
             ルビのセリフはほぼシナリオ通りで、勲1等クエ以外からもちょこちょこ持ってきたりしました。

             マザーノッカーについてですが、ゲーム内ではマザーノッカー自体は出てきません。
             ルビとの戦いのあとにルビの部屋で、巨大なノッカー像として出てきて
             その傍にいる番人がマザーノッカーの話をしてくれます。
             ですから、マザーノッカーについては妄想が多いです(笑)

             マザーノッカーの話は、この後パワーアップキット3でちょっとだけ出てきます。
             双子の片割れのお話として。
             エンディングにそこのお話を入れようかとも考えたのですが、しつこくなりそうだったのでやめてしまいました。

             もう日本のクロスゲートは終了して2年半近く経ってしまいました。
             でも、きっとゲーム内に残ったキャラ達は、ファンブルグで今日も元気に冒険をしているのでしょう。




             『わたしがいつも連れまわしている『あっそぼぉ♪』の由来は実はこのルビです。
             クロゲのボスたちの中でダントツで好きだったのがこの子。
             でも、こんな悲しいお話があったなんて、
             クロゲが終了することが決まって慌ててシナリオを全部読んでから
             初めて知りました。
             この勲等クエは、8等から始まって1等まであるのですが、
             わたしは5等までしかやってないんですよね。
             ですから実際にゲーム内でのお話は知りません。
             いまさらながらものすごく後悔してます。
             でも、今回こうやってボイスドラマという形で拙い脚本ですが
             もう一度ルビに会えたことをとても嬉しく思っています。
             この機会をくださった全ての皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。』
                                        〜第一回おれんじラジオ☆より〜