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脚本・編集 そんちゃん

  CAST
ヒカル(開くもの) cv.そんちゃん
リーユン
バルケス
アシャフ
サザンカ
cv.ハロ
cv.まめ鋼
cv.パフェ
cv.Shin
守衛リヒテル
う亡霊
cv.春一番
cv.ウズ
白龍 cv.そんちゃん
兵士ココベ
cv.???
ナレーション 絹の魔法使い



長い戦いの末、『開くもの』は邪神リヴェリウスの復活阻止に成功し、
ファーレン王国は再建への道を歩みだした。

そんな折、帰還の術を探る『開くもの』に、復旧した航路を通して不穏な噂が入ってくる。
東の海を隔てた盟邦エルヴァニア国とラン国の間の緊張が高まりつつあるというのだ。

ラン国の目的は『旧トルファジア国の遺産』。
『天槌の日』をもたらし、ノスフェラトスを死の大地に変えた3000年前の国家『トルファジア』。

その遺産の中には『世界を繋ぐ術』もあるという。
はたしてそれは『開くもの』の帰還を可能にするものなのだろうか…?


■船の甲板


ヒカル:気持ちいいー!

    (リヴェリウスとの戦いから数ヶ月が過ぎようとしていた。
     今わたしは、ファーレン王国を離れ、船に乗っている。)

    エデーン!

    (船に並んで飛ぶエデンに手を振る。
     エデンは水面ぎりぎりを水しぶきを上げながら気持ちよさそうに飛んでいる。
    
     ファーレン王国は、すでにほとんど探索しつくしていた。
     そのどこにもわたしを元の世界に戻してくれる方法は見つからなかった。

     そんな時、ある街で『旧トルファジアの遺産』の話を聞いた。
     トルファジアは、もの凄い力を持った国だったらしい。
     その遺産の中のひとつである『世界を繋ぐ術』…藁にもすがる想いでわたしは海を渡る。
     
     今はただ帰りたい…。
     大切な思い出の残る自分の世界へ。

     けれどリヴェリウスを倒したあとに女神カレンが言っていた言葉が気になっていた…。)

  
 『カレン:…開くものよいつの日か必ずこの世界のさだめを断ち切り未来を繋げてください…』

ヒカル:…『運命を開くもの』か……

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■コーラル


ヒカル:やっとついたー!
    ここがコーラルか〜。

    (コーラルは、エルヴァニア国の中心となる街だ。
     区画が整備されていて綺麗な町並みになっている。)

    ん?なんだろう。
    街の人たちの様子がおかしい…。

    (話を聞いてみると、
     港の東にある『白の宮殿』の牢屋に亡霊が出ると言うのだ。)

    亡霊ねぇ…
    モンスターか何かかしら?
    なんか街の人たちも落ち着かないみたいだし、話だけでも聞いてみようかな。

    (わたしは白の宮殿に向かった。)
    
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■コーラル、白の宮殿




ヒカル:あ、あそこにいる守衛さんに聞いてみよう。

    あの〜、ちょっといいですか?

守衛リヒテル:うわっ!急に話し掛けないでくれよ、びっくりするじゃないか!

ヒカル:あ…えっと…ごめんなさい。

守衛リヒテル:べ、べ、別に俺が怖がりってわけじゃないぞ。
        聞いて驚くな、ここの牢屋には大昔の亡霊が出るんだ。
        実は俺、見回りの時に白い影がボーッと浮かんでるところを見ちゃったんだよ!
        もう、怖くて怖くて、見回りどころじゃないよ。


ヒカル:本当に出るんだ…その話、詳しく聞かせてもらえますか?

守衛リヒテル:ああ、いいよ。
        何でもその亡霊は、ファーレンからやってきた巫術師のなれの果てだとか…。


ヒカル:ファーレンの巫術師?…まさか。
    それはどこですか!

守衛リヒテル:あんた…物好きだね。
        まぁ、俺としては誰でもいいからその亡霊を退治してくれれば文句はないよ。


ヒカル:(宮殿の地下には使われなくなってかなり経った石造りの牢屋が並んでいた。)

守衛リヒテル:あそこだよ。

ヒカル:(かなり離れた位置から一番奥の牢屋を指差す。)

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■牢屋の中


ヒカル:(教えられた牢屋に入ると、ゆらりと黒い影が一体現れた。)

彷徨う亡霊:ああ、口惜しい…。

ヒカル:亡霊!?(身構えたが襲ってくる気配はなさそうだ。)

彷徨う亡霊:誉れ高きアルカディア帝国の臣民である私が、どうしてこんな地で果てねばならなかったの?
        
ヒカル:アルカディア帝国?

彷徨う亡霊:時を遡ること4000年…。
        アルカディア帝国は、女王アルカディア様がリヴェリウス神と興した偉大なる国よ。
        軍神リヴェリウスの力と知恵のおかげで、
        帝国はあっと言う間に世界を支配するほどの強大な国になった。
        帝国民である私たちは、それはもう裕福な暮らしができたのよ。
        そこへあの忌まわしい勇者が現れた…。


ヒカル:勇者…って…

彷徨う亡霊:リヴェリウス神は、絶対唯一の神として世界に君臨するために、
        他の神を滅ぼそうと決意なさったわ。
        そして神々の住む神域への扉を開き、攻め込もうとしていた。
        それを阻止したのが、神剣ラグナロクを持つ勇者リーユン…。
        仲間であるバルケス・サザンカ・アシャフとともに、リヴェリウス神を封じた。


ヒカル:リーユン…
    それで、そのあとどうなったの?

彷徨う亡霊:帝国は敗走を始めたわ。
        魔法研究所の最高責任者ラウレンス様が施した結界だけが、
        帝都アスファンの唯一の守りだったの。
        けれどその結界も勇者たちに破られ…帝都は…レジスタンスに制圧された…。
        あろうことか、勇者リーユンは帝都があった場所にファーレン王国を築いたのよ!


ヒカル:やっぱりあれは夢じゃなかったのね…

彷徨う亡霊:私は皇女様の世話係りだった者。
        当時まだ幼かった、リヴェリウス神とアルカディア様との間に生まれた皇女様の
        身代わりとして捕まり、ここで死んだ…。


ヒカル:え!?
    リヴェリウスに子供がいたの!?

彷徨う亡霊:あれから皇女様は無事逃れることができたのかしら…。

ヒカル:ぅ…。
    (またあの感覚…過去の世界に引きずり込まれる……。)

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■コーラル城地下牢(過去)


ヒカル:(目を開けると、さっきまでと同じ牢屋。
     でも、そこには亡霊ではなく、見覚えのある男が一人座っていた。)

    サザンカ?

サザンカ:すまない、ヒカル。
      私が断固反対していれば、アシャフは皇女を助けることを諦めたかもしれん。
      よりによってアルカディアの娘を助けたいなどと言い出すとは…。


ヒカル:アシャフが…皇女を?

サザンカ:だが…アシャフが助けたいと望んだのは、ただの少女だった。
      私たちがいくら味方だと言っても、口を聞けぬほど怯えているだけの、
      何の力も持たぬ少女に過ぎなかったのだ。
      私は、神の炎に身を焼かれ、魂を砕かれても償えぬほどの大罪を犯してしまった。
      罪は全て、私が引き受けよう。


ヒカル:…。

サザンカ:…ヒカルよ、私の最後の願いを聞いてくれないか?
      アシャフと皇女を逃がしてやってほしい。
      それが出来ぬなら、せめて彼女に安らかなる死を…。


ヒカル:死…アシャフを…?

サザンカ:こうするしか…道はないのだ……
      
ヒカル:サザンカ…

サザンカ:上の部屋でリーユンが待っている…

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■リーユンの部屋


ヒカル:(扉を開けるとそこにはリーユンがいた。酷くやつれている。)

リーユン:来てくれたかヒカル。
     すでにコーラルの封鎖は完了している。
     いくらアシャフと言えど、皇女を連れて街から出ることは不可能なはずだ。
     アルカディア帝国に味方するものは我等の敵だ。


ヒカル:敵って…そんな…

リーユン:…ヒカルとアシャフが親しかったことは知っていた。
     彼女が裏切って一番辛い思いをしているのは、君だろう。
     その君に、彼女を殺せと命ずる私を非情な人間だと思うだろうな。
     許してくれ。


ヒカル:リーユン、あなたまで…

リーユン:できれば君を危険な目にはあわせたくは…いや、聞き流してくれ。
      ただの独り言だ。アシャフは強い。気をつけていってくれ。


ヒカル:わたしが…アシャフを…

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■コーラル


ヒカル:(過去のコーラルの街を歩きながら考えた。)

    どうしてこんなことになっているの?
    あんなに仲が良さそうだったのに…

    とにかくアシャフと話をしたい!
    もしかしたら…まだ間に合うかもしれない。

    (しばらく走ると見慣れた人影が現れた。)

アシャフ:ヒカル、やっぱりあなたが来たのね。

ヒカル:アシャフ…!
    ねぇ。お願い!もうやめよう?
    今ならまだ間に合うかもしれないじゃない!

アシャフ:もう皇女は逃げたわ、私はオトリよ。
     今からでは追いつけやしないでしょうね。
     それに、追わせるつもりもないわ!


ヒカル:(見る見るうちにアシャフの姿は変わっていった。
     そこにはもうあの優しい面影は欠片もなくなっていた。…目の前にいるのは1匹の獣。)

     これは…!?

アシャフ:アルゼ神からリヴェリウスを倒した褒美に授けられた力よ。

ヒカル:アルゼ神の?…こんなの…絶対おかしいよっ!

アシャフ:私は私の信念を貫き通すために戦う。
     出でよ…蒼き雷光!赤き疾風!

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■戦闘突入


ヒカル:あなたとは戦いたくない!
    もっと良い方法があるはずよ…

    (グリフォンとなったアシャフは何も答えない。
     答えの変わりに次々と魔法を打ってくる。)

    ぅ…

    (必死に避けるものの、避け切るのは不可能で少しずつ体に傷が増えていく。)

    アシャ…フ…

    (崩れ落ちそうになった時、エデンが体を支えてくれた。)

    エデン…?

    (エデンもわたしと同じで、体中に新しい傷が出来ている。)

    エデン…わたしが迷っているから、あなたも攻撃できないでいたの?

    そうね、アシャフは…もうわたしの知っているアシャフではないのね…
    他の誰かの手にかかるくらいなら…わたしが…!

    (弓をアシャフに向かって構え、矢を放った。
     矢は一直線にアシャフの胸を貫く。)

アシャフ:…私…間違ってるのかもしれないね…。
     仲間を裏切って、あなたを傷つけて…。

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■戦闘終了


ヒカル:アシャフ!
 
アシャフ:ごめんね…でも最後に会えたのが…ヒカルでよかった…

ヒカル:アシャフ…わたしは…

アシャフ:ごめんね、本当にごめんね。

ヒカル:アシャフ、アシャフ…

アシャフ:ふふ、ヒカルは泣き虫ね。

     ね、お願い。
     いつもみたいに笑っていて…
     貴方の笑顔が大好きよ、ヒカル。

     そして、自分の決めたことを最後までしっかりとやり遂げて…
     いつだって私はヒカルの…味方だか…ら……


ヒカル:アシャフ!
    
    (そのままアシャフは光となって高く高く空に昇っていった。

     ふと見ると、アシャフのいた場所に小さく光る物が落ちている。)

    …これは……

    (それは、アシャフがいつも付けていた耳飾の片方だった。
     もう片方はアシャフが持っていったのだろうか。)

    アシャフ…一緒にこの戦いを見届けましょう。

    (涙を拭き、耳飾を付け、重い足を進める。
     この先のキャンプでバルケスが皇女を追うために兵を指揮しているはずだ。)

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■キャンプ


ヒカル:なにこれ…
    (森の手前に作られたキャンプには死臭が漂っていた。)

    しっかり!(そばで苦しそうにしている兵士に近づく。)

兵士ココベ:触ってはいけない、病がうつります…。

       アルゼ神よ、どうかお救いください…。せめてあなたのもとへと、
       私の魂を導いてください…。


ヒカル:(他の兵士たちも酷い状態だった。
     「ソルキアに帰りたかった…」と紙に書いて死んでいる人。
     胸をかきむしって絶命している人。
     そして…あの人も…)

     バルケス!

     (いつもの覇気はなく、他の兵士と同じように青白い顔をしている。)

バルケス:すまん…皇女たちを逃がしちまった。森に入ったことはわかっているんだが…
      俺はもう追えそうにない、体が思うように動かねえんだ。
      一緒にきた部下たちも、ほとんど死んじまった。


ヒカル:どうしてこんなことに…

バルケス:くっ、何なんだ、この病は?どの薬を飲んでも効きやしねぇ。
      戦いで死ぬ覚悟はできていたが、病なんぞで死ぬことになるとは思わなかったぜ…。


ヒカル:バルケス、そんな弱気な事言わないで…!

バルケス:おまえには嫌なことばかり頼むが、皇女を必ず始末してくれ。
      皇女は帝国の秘法を持って逃げているんだ。
      秘法の威力はおまえも見ただろう?

      あんな危険なものを二度と使わせちゃならねえってのに、
      なぜアシャフとサザンカは皇女を逃がすようなまねをしたんだ。
      生かしておけば、必ず災いとなる…。必ず、必ずだ。
      アルカディアに連なる者を始末してくれ。頼んだぞ…。


ヒカル:バルケス…!
    (バルケスの手を握ろうとした瞬間、あの引きずり込まれる感覚に襲われた。)

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■牢屋(現在)


ヒカル:ここは…
    (わたしは牢屋の中に戻っていた。
     遠くの方から恐る恐る様子を伺うさっきの守衛がいる。)

守衛リヒテル:ど、どうだった?

ヒカル:あ〜。えっと…
    大丈夫そうですよ。

守衛リヒテル:そうか…
        怖い怖いと思うから幽霊が見えたのかもしれないな。
        見えないと思えば…
        そうか…
        目を瞑って牢屋を見張れば、幽霊なんて見えないじゃないか!
        なんだ、万事解決だー!


ヒカル:(ま、亡霊はいるけど悪さはしないみたいだからいいでしょ…)

守衛リヒテル:そういえばルミナスの森でも亡霊騒ぎがあったな。
        ま、あっちもただの噂だろうけどな!


ヒカル:森…?

    (わたしは胸騒ぎを覚え、ルミナスへ行ってみることにした。)

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ヒカル:(ルミナスの長老からイムールの森に亡霊が出没するという話を聞いた。

     この辺りの森では大昔、ファーレンからやってきた戦士たちがいたという。
     そして最近、その戦士は亡霊となって村にやって来て、
     アルカディア帝国の子孫を殺して差し出せと言ったそうだ。

     当たり前だけど、誰一人名乗り出ない。
     自分がもうずっと昔に滅んだ帝国の子孫かどうかなんて、わかるはずもない。

     でも、差し出さなければ村は全滅してしまう。
     そこで何人かの冒険者が退治に向かった。
     けれど、誰一人帰って来ないらしい。

     わたしはこの依頼を引き受けた。
     戦士の亡霊の正体を確かめるために…)

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■イムールの森 入り口


ヒカル:(イムールの森はルミナスの北、ヴェネツィアス火山の麓にあった。

     森の入り口にやってくると、亡霊が出没するという警告が書かれた看板が立っていた。
     わたしは看板の横を通り抜け、たいまつを灯して暗い森の奥へ入っていった。)

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白龍:時から外れ、ようやくあなたに私自身の言葉を伝えることができます。


ヒカル:!?
    (突然目の前にグランシャードという世界を旅した時に出会った白龍が現れた。)

白龍:聞きなさい、導くものよ。

   世界はたった一人の意志によって滅びます。
   未来の女神が語ったように、歴史は何度も繰り返しているのです。
   幾度も幾度も、定められた死を繰り返しています…。

   こんなものは我等が導くべき世界ではありません。
   あの傲慢で愚かなる神々と手を組んでまで守りたかったのは、
   絶望しかない未来などではないのです。

   残念ながら、時の檻に閉じ込められている私たちは、
   魂の芯まで諦めと絶望に支配されています。最後まで諦めなかったものだけが、
   定めを破り、繰り返す滅びから世界を救うことができるでしょう。

   あなたの命に、誰が、何を託したのか。

   それを知ることが、あなた自身の希望になるかもしれません。


ヒカル:わたしは全てを知りたい。そしてもう誰も悲しまない世界に…

白龍:お行きなさい。我等が愛しき子よ。
    世界が終わってしまったとしても、私たちは救われるのだということを覚えておいてください。
    あなたが導く世界が、どうか優しいものでありますように…。


ヒカル:(白龍の姿が消えると、イムールの森の中に立っていた。)

    真実を知るために行くわ…。



    (森の中は広大な迷路になっていた。
     奥へ奥へと進む。

     やがて周りの様子が変わりだした。
     木も地面も進むごとに緑がどんどん黒く変わっていく。
     足元にはたくさんの骨…)

    なにこれ…

    (襲ってくる敵も亡霊ばかり。
     森の奥に何かを感じ、突き進む。

     やがて、骨の山の中に大きな亡霊が現れた。
     亡霊は、一歩近づいた途端に襲い掛かって来た。)

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■戦闘突入


???:帝国の子孫は滅ぼさなければならぬ!




ヒカル:その声は…バルケス!

    (そうではないと信じたかった事が現実として目の前にある。
     そう、バルケスは亡霊化してしまっていた。
     あの病気の体で森へ入ったのだろう。その無念さは計り知れない。)

バルケス:己の体に流れる血をうらむがいい!

ヒカル:(もう、彼はただの魔物となっている。
     何千年という時が経っていることすら分かっていないのだろう。
     永遠にアルカディアの子孫を殺そうとするだけの化け物になってしまった…
     かつてのバルケスは…ここにはもういない…わたしは覚悟を決め、矢を放った。)

バルケス:なかなかやるようになったな、ならば俺も本気を出そう。
      アルゼ神よ、我に力を!

ヒカル:(バルケスの姿が変わっていく…
     青い翼、2本の長い角…愛用していた斧の変わりに剣を持っている。)

    …バルケス!
    こんな…こんなになったバルケスにまでアルゼ神は力を与えたというの?

バルケス:我々は無駄死にし、帝国の子孫は今も生き続けている!

ヒカル:(バルケスが剣を抜き、襲いかかって来た。)

バルケス:おまえが皇女を殺さなかったから、トルファジアの悲劇は引き起こされた!

ヒカル:アルカディア帝国に生まれたと言うだけで罪もない人を殺していいわけがない!
    憎しみに囚われたその心をわたしが解き放ってあげる!

バルケス:黙れ!神の名のもとに、お前を裁く!

ヒカル:神がこんなことを許すわけがないわ!

バルケス:我が肉体は神の剣なり!

ヒカル:ぅ…
    (バルケスの連続攻撃が来る。
     その時、ホルスの魔法が命中し、
     その隙をついてエデンとわたしが畳み掛ける。)

バルケス:…聞こえるか、リーユンよ…。

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■戦闘終了


バルケス:闇が…途方もない闇が…世界を喰らおうとしている……。
      …リーユンよ…俺たちが友と呼んだ者は…真の裏切り者だった…。


ヒカル:バルケス…

バルケス:闇の手先…いや、闇そのもの…。
      俺たちは裏切られ利用され続けていたのだ…。

      …聞こえるか、リーユンよ。…我等の友は………


ヒカル:何故もっと違う道を選べなかったの…
    なにが…本当の正義なの……?

    (答える者はもういない。
     わたしはやるせない気持ちでいっぱいだった。
     自分のした事が正しかったのかはわからない。

     けれどバルケスは狂気に侵されていた。
     救う方法が他に思いつかなかった。

     自分の無力さに涙も出ない。
     この戦いにどんな意味があるというのだろう…)





〜編集後記〜
ついに竜の砂時計編に突入しました!
これは、『クロスゲート パワーアップキット1 〜竜の砂時計〜』のストーリーです。
実は、一番最初に作ったルビ編の次にやりたかったのがこの10話からの話になります。
ちなみにルビ編は、このPUK1の勲クエ1等のお話です。

この10話からは、舞台がファンブルグからエルヴァニアという国に変わります。

そして今回は、アシャフとバルケスを倒さなくてはいけないという悲しいお話です。
この回を書くにあたって、ヒカルをどうやって戦う気にさせるかがとても苦労しました。
わたしがヒカルなら・・・と考えると、泣き崩れて一歩も進めくなりそうだったので(il`・ω・´;)

ホルスがいるのかいないのかという感じになってしまっていますが、当然いつでも傍にいます!
エデンと違ってホルスはちょっと離れたところから見守るタイプなので!(言い訳・・・)